文科省汚職、元局長らに有罪判決　東京医大の入試で次男に不正加点

メニューをとばして、記事の本文エリアへ 朝日新聞デジタル 記事 文科省汚職、元局長らに有罪判決　東京医大の入試で次男に不正加点 金子和史2022年7月20日 13時39分 シェア ツイートlist ブックマーク メール 印刷 東京地裁=東京・霞が関 [PR] 　文部科学省の私立大学支援事業で東京医科大に便宜を図る見返りに、同大の入試で次男を合格させてもらったとして、受託収賄罪に問われた同省の元科学技術・学術政策局長・佐野太被告（62）に対し、東京地裁（西野吾一裁判長）は20日、懲役2年6カ月執行猶予5年（求刑懲役2年6カ月）の有罪判決を言い渡した。 　贈賄罪に問われた同大前理事長の臼井正彦被告（81）には懲役1年6カ月執行猶予4年（求刑懲役1年6カ月）、前学長の鈴木衛被告（73）には懲役1年執行猶予2年（求刑懲役1年）、受託収賄幇助（ほうじょ）などの罪に問われたコンサル会社元役員の谷口浩司被告（51）には懲役2年執行猶予5年（求刑懲役2年）を言い渡した。 　佐野元局長は公判で「息子への加点は知らなかった」と無罪を主張した。臼井前理事長ら3人も「加点は元局長に伝えていない」などと起訴内容を否認していた。 　起訴状によると、佐野元局長は同省官房長だった2017年5月、臼井前理事長から、独自色がある私大の研究を国が支援する「私立大学研究ブランディング事業」の選定で便宜を図ってほしいと依頼された。 　佐野元局長は、翌6月に谷口元役員を通して事業計画書の書き方などを助言。18年2月、見返りとして同大医学部を受験した次男の点数の加点を受け、不正に合格させてもらったとされる。 　検察側は、佐野元局長が臼井前理事長から次男の受験について「来年は絶対大丈夫」と伝えられていたことなどから、「優遇措置を講じて合格させてくれる可能性を認識していた」と主張。不正入試は「多くの受験生らに多大な不公平感をもたらす」と批判した。 　佐野元局長は「不正をしてまで合格させたいと考えていない」と無罪を訴えた。支援事業についても選定の職務権限はなく、入試での加点を「賄賂とは認識していない」と述べた。 　東京地検特捜部は18年7月に、佐野元局長と谷口元役員を逮捕・起訴、臼井前理事長と鈴木前学長を在宅起訴していた。（金子和史） 関連ニュース 文科省汚職、元局長が無罪を主張「息子に加点、知らず」 「再犯しない」に「よく言えるね」　性依存症の被告に裁判官は怒った 「正義感ある判決」　主文2度繰り返した裁判長、拍手起こった法廷 「憎むのは統一教会だけ」「努力した。母の為に」容疑者がツイートか 元首相銃撃、寄る辺なき個人の「自力救済」か　宮台真司さんに聞く 離婚後の「共同親権」、賛否対立し大激論　「単独親権」維持も併記 こんな特集も PR情報 今、あなたにオススメ（PR） トップニュース 朝日新聞デジタルのトップページへ 急な契約終了「生活が…」　でも労基署は　追い込まれるフリーランス 15:00 関連記事 光に見えたフリーランス　アマゾン配達、AIで消えた家族の時間 格付けされるギグワーカー「スコア地獄のよう」　仕事失うケースも 文科省汚職、元局長らに有罪判決　東京医大の入試で次男に不正加点 13:39 安倍元首相の国葬、9月27日で最終調整　今月22日にも閣議決定 14:31 大阪府の新規感染者、2万2千人に　過去最多を大幅に更新 15:13 中学生に袋かぶせて殴り監禁か　NPO法人理事長・小学校教員を逮捕 12:31 山上容疑者の銃、火薬に電気流し着火か　弾は市販品で1度に6発発射 11:58 巣くう「裏切り」、糸引くロシア　そして2人の盟友は解任された 12:32 注目の動画 一覧 注目の動画 記者の目を見て明かした心　羽生結弦が何度も口にしたファンへの思い 注目の動画 羽黒山五重塔ライトアップ始まる、来年からは工事も 速報・新着ニュース 一覧 15:30私も、横綱を批判するの？ 横審・紺野美沙子さんをほっとさせた一言 15:27九州・山口で最多更新相次ぐ　山口は初の1千人超　大分は1940人 15:00診断の難しさ、差別との関連…感染急拡大の「梅毒」 今と昔 15:00TOTO本社工場、51年ぶり窯新設　トイレづくりもSDGs重視へ 15:00豪華メンバーで「カメ止め」リメイク　フランス版独自の笑いどころは 芥川賞直木賞まもなく発表　候補全作を読み比べ　20日に選考会 UAさん「本当の自分って？」言葉に詰まった 真夏の２日間しか降りられない！　香川・津島ノ宮駅 城で街道切断！　佐々成政、前田利家と戦い　松根城 親子3代が使ったヴィンテージマンションの台所物語 「ゴールデンカムイ」野田サトルさんがめざした「かっこいいアイヌ」 井桁弘恵さんと巡る、TOKYO写真探訪。 小宮山雄飛 TDRの夏グルメで究極の「ととのい体験」 安倍晋三氏の「国葬」に反対します～功罪を検証する機会まで葬るな ゆったりした室内と充実の装備　コンパクトバンコン アエラスタイルマガジン井桁弘恵さんと巡る、TOKYO写真探訪。 いちからわかる！参院選が終わったね、勢力はどう変わった？ 多事奏論静かなら良いのか　それは雑音？試される人間　田玉恵美 あわせて読みたい